(報道発表)【富山県南砺市小坂地区でのスマート農業プロジェクト】 「クラウド農業モニタリングシステムを活用したビニールハウスでの育苗管理、 センサーを活用しての水田の水位・水温管理事業」、 及び「水門(自動給水ゲート)を利用した水門の管理」 の実証事業開始について

お知らせ
2019年 5月 24日
となみ衛星通信テレビ株式会社
小坂営農組合
株式会社ぶらんこ
(報道発表)
となみ衛星通信テレビ株式会社(富山県南砺市八塚568番地の2、代表取締役社長:河合 常晴 以下 TST)と、小坂営農組合(富山県南砺市小坂、組合長:常本 孝悦 以下 小坂営農組合)、ならびに株式会社 ぶらんこ(栃木県宇都宮市今泉1-2-6、代表取締役:永井 洋志 以下 ぶらんこ)は、ICTを活用して省力・高品質生産を実現する【南砺市小坂地区でのスマート農業プロジェクト】を昨年(2018年度)に続き実施を致します。本年度は新たな取り組みして「クラウド農業モニタリングシステムを活用したビニールハウスでの育苗管理や水水位センサーを活用しての水田の水位・水温管理の事業」、及び「水門(自動給水ゲート)を利用しての実証事業」を開始致しました。
 
高品質なコメを生産するために苦労している米づくりのはじめとなる「苗づくり」でのビニールハウスの中の気温などの管理は、小まめに把握し、状況に応じて換気などする必要があり、温度計を確認に行くなど見回りに労力が必要となります。水門の管理も同様に田んぼの状況(水位)に応じて水門を開閉する必要があり、水管理に労力が必要となります。
 
今回の事業では、小坂営農組合が管理する「苗づくり」のビニールハウスにぶらんこのクラウド農業モニタリングシステム「farmo(ファーモ)」を設置し、ビニールハウス内の気温などの気象データをスマートフォンやタブレットで確認することができるように実現し、ビニールハウス内のデータに異常値が確認できた場合は通知する仕組みを備えております。
 
水位センサーは、スマートフォンやタブレットで水田の水位を確認できるようにし、日々の見回りに費やす時間と労力を大幅に削減することが可能です。また、水位を地図上でも確認できるため、その日の水回りのルートを決めるのにも便利に活用できます。それぞれの田んぼの水位がグラフでも確認でき、水はけのよい田んぼや、なかなか水のひかない田んぼなど、その特性を視覚的に把握できます。
水門の自動開閉もスマートフォンやタブレットで遠隔で水門を開閉できるようにし、水位センサーと合わせて管理することが可能となります。
今後も、3社は共同して本プロジェクトを推進し、高品質な「ふくみつ米」の生産に貢献してまいります。
 
【本件に関するお問い合わせ】
となみ衛星通信テレビ株式会社
TEL: 0763-22-7600 / FAX: 0763-22-7601
 
 
(参考)
■クラウド農業モニタリングシステム 「farmo(ファーモ)」について
farmoは太陽光で発電していますので、配線工事などは一切不要です。(24時間稼働)
本体のスイッチを入れて地面に差し込むだけで、センサーからデータが送信され、すぐにスマホ やタブレットでハウス内の環境を見ることができます。また、コードレスなので場所を選ぶこともあ りません。測りたい位置に設置して、日々の生産活動にお役立ていただけます。
 
・ビニールハウスの管理 (「farmo」を利用)
測れるデータは8つ。「気温」、「クラウン温度」、「地中温度」、「炭酸ガス濃度」、 「湿度」、「日射量」、「飽差」、「土壌水分」をスマートフォンやタブレットなどで常に状況を把握することが可能です。データは5分間隔で更新され、環境の変化に応じたハウス管理に役立ちます。
 
・水田の管理(「水田farmo」を利用)
各水田の「水位」をスマートフォンやタブレットなどで常に状況を把握することが可能です。データは10分間隔で更新され、水位はグラフでも確認できます。水はけのよい田んぼや、水のひかない田んぼ等、その特性を視覚的に把握できます。
また、同アプリで水門を遠隔で開閉することも可能となり労力の省力化の実現が可能となります。
 
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