10月25日~10月31日 約30年ぶりに復活した福光麻布について

2021年10月22日

今週の北日本新聞となみ野レーダーは
「約30年ぶりに復活した福光麻布」について
北日本新聞社南砺総局長 開田直人記者が紹介します。

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福光麻布はかつて南砺市福光地域で生産されていた麻布です。
歴史は古く奈良時代が始まりだと言われています。
江戸時代には加賀藩の産業として「福光麻布」の名で全国に流通するようになりました。
近年では、宮中の御用布として用いられ昭和天皇の大喪の礼における装束全てが福光麻布で作られました。
しかし福光麻布は大喪の礼を最後に途絶えてしましました。

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復活の機運は、南砺市上平地域の田下「少彦名社」の破損した祭礼幟を修復する
プロジェクトがきっかけとなりました。
南砺市才川七の農家に残されていた福光産の糸6巻を譲り受け
機織り職人糸復元されたチャンカラ機と呼ばれる織機をつかって時間をかけて丁寧に織られました。

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修復された祭礼幟は上平村地域田下の少彦神社のもので長さ12mあり
1978年に作られ福光麻布製と見られますが
破れがひどく応急で補修している箇所がありました。
修復では破れのある個所に裏打ちや当て布をして丁寧に直しました。

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幟を受け取った中谷有秀自治会長は
「とてもきれいに仕上がっており感無量。祭りで掲げたい」と喜んでいました。

■放送時間
 TST   5:45  8:45  12:45  16:45  20:45  深夜0:45
 小矢部市ケーブルテレビ 14:45  20:45  深夜0:45

 

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