2月7日~2月13日 糸鋸師を志して井波に移住
2022年02月07日
今週の北日本新聞となみ野レーダーは
井波彫刻の糸鋸師を志して東京から南砺市井波地域に移住し
工房を構えた女性の話題について
北日本新聞社福野・井波支局長堀記者が紹介します。
「糸鋸師」は井波彫刻の主力製品の欄間の制作を支える職人です。
彫刻師が木材を彫り始める前に、作品に必要のない部分を
糸鋸機と呼ばれる専用のミシンで取り除きます。
1990年代頃までは南砺市井波、砺波市庄川の両地域で5人ほどの職人がいましたが、
2010年代半ばまでに全員が引退しました。
工房を立ち上げたのは東京都出身の柴田千瑛さんです。柴田さんは子どもの頃から木工細工が
好きで、大学で木工や彫刻を学びました。
糸鋸師に興味を持ったのは、大学4年の春に井波地域の一般社団法人「ジソウラボ」が糸鋸の職人を
募集していることをネットで知ったことがきっかけでした。
木彫関係の仕事に就こうと考えていた柴田さんはジソウラボに連絡を取り井波を訪れました。
井波彫刻総合会館や製材所を見学し木彫りが根付いた地域性に憧れ、
2021年4月に移住しました。工房は昨年12月に完成しました。
柴田さんは現在ジソウラボのメンバーで井波彫刻師の前川大地さんが代表を務める工房「井波木彫工芸館」に所属し
糸鋸の技術を磨いています。今後は自らの工房で前川さんをはじめとした井波彫刻師から
糸鋸の仕事を請け負うことを目指しています。
柴田さんは「井波で受け継がれてきた糸鋸の技術が途絶えないようがんばりたい」と話しています。
■放送時間
TST 5:45 8:45 12:45 16:45 20:45 深夜 0:45
おやべ 14:45 20:45 深夜 0:45
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