5月23日~5月29日 「3年ぶり福野夜高祭開催」

2022年05月20日

今週の北日本新聞となみ野レーダーは

南砺市の「福野夜高祭」が3年ぶりに開催された話題について
北日本新聞社福野・井波支局長堀佑太記者が紹介します。

南砺市の福野夜高祭が5月1日・2日、福野中心部で開かれ
祭りを伝承する全7町が3年ぶりに夜高行燈を巡行しました。
福野夜高祭は福野神明社春季例祭に合わせて開かれ
370年の歴史を誇ります。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年は中止
2021年は規模を大幅に縮小していました。

5月1日は 7町の行燈が福野中心部の通称「銀行四ツ角」を出発し
福野神明社を経由して各町を回りました。
祭りの開催を心待ちにしていた地元住民らが祭りの風情に浸りました。
祭りを眺めていた男性は、3年ぶりに全7町が行燈を出したことについて
「ようやく社会がコロナに打ち勝つように感じられてうれしい」と喜んでいました。

5月1日は行燈の出来栄えを審査する「優美・勇壮夜高行燈コンクール」もあり
大行燈は御蔵町 小行燈は浦町が最優秀賞に輝きました。
最終日の5月2日も極彩色の装飾を施した20基の行燈が練り町を熱気に包みました。

日付が変わった3日午前0時すぎからは若連中が高さ6.5メートルの大行燈を壊し合う
「引き合い」を繰り広げました。若連中が威勢の良い掛け声を上げ
すれ違いざまに相手の行燈をたたいたり蹴ったりして行燈を壊しました。
福野神明社の神様は女性でけんかを好み
若連中が行燈を派手に壊し合うほど良い1年になるとされます。

祭りを締めくくる儀式「しゃんしゃんの義」は午前2時ごろに行われました。
祭りは住民同士の結束を強め地域に活気をもたらします。
新型コロナウイルスと共生しながら いかに伝統を継承していくか。
これからも注目していく必要があります。

放送時間
 TST 8:55 16:55 20:55 24:55 おやべ 14:30 2
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